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LP 246:3AM / 稲垣潤一

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濡れた声で哀愁漂うジャパニーズ・アダルト・ポップスを歌う男の、記念すべきデビュー・アルバム。自作自演のシンガー・ソングライターが持て囃される中、松尾一彦（オフコース）や杉真理らが書き下ろしたメロディを、声の魅力だけで歌い綴る。そんなコンセンプチュアルな作りが、当時大いに注目された。アレンジの大半を手掛けたのは、寺尾聰とのコラボレイトで名を上げた井上鑑。デビュー曲の＜雨のリグレット＞を筆頭に、どれも日本的情緒とアメリカンなポップ感覚が優れたバランス感を保つ。＜ハート悲しく＞は、全米ヒットしたマーティ・バリンの日本語カヴァー。ちなみにタイトルは、国道246号（青山通り）：午前3時の意。